新着情報
2019.04.08
お知らせ-行事
ウィンクあいちにて、高等課程の入学式を挙行しました。
真新しい制服姿の新入生66名は、やや緊張した面持ちで入学式やHRに参加していました。
本校と技能連携校(大橋学園高等学校)の両学校長からお話をいただき、新たな学校生活への決意ができたことと思います。
新入生・保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
これから勉強や学校行事など様々なことにチャレンジして、思う存分成長していってください。
以下に、学校長式辞の内容を記載いたします。
色鮮やかな花々に包まれ、春の香りが満ち溢れる春爛漫のこの佳き日に入学式を迎えられたことを心からお喜び申しあげます。「令和」という新しい元号を初年度で迎える入学生の皆さん、ご家族の皆様、改めまして、ご入学おめでとうございます。期待と緊張が入り混じる、張り詰めた空気の中で、皆さんの輝かしい表情に出会えること、本校にとって、常に変わることのない、喜びであります。本校教職員を代表し、心よりお祝いを申しあげます。また、ご来賓や本学ゆかりの皆様方にも、ご臨席を賜り、厚く御礼申しあげます。
さて、皆さんが生きる21世紀は、人類がこれまで経験したことのない、進歩、変革の時代です。人としての生き方や価値観までもが大きく変わろうとしています。人類には、AIと言われる人工頭脳など自身が作りだした自己を越える力を、如何に制御し、共存し、新たな世界を作り出すことができるかが問われています。社会においては、様々な側面で二面性が明らかとなり、人間の外面的・物質的な面に関わる「文明」は急速な進歩を遂げてきましたが、一方で、宗教、哲学、歴史など人間の精神性が作り出す「文化」の存在や重要性について、ふれる機会は少なくなっています。このように、現実の悲壮感は乏しいものの、厳しさや強い閉塞感があり、将来への不安感が拭えないのが現代の社会です。だからこそ、新しい感性を持ち、成長してきた皆さんにかかる社会の期待は、とても大きい物となっています。
このような時代を背負いながら、今皆さんは、人生の新たなスタートラインに立っています。これまでの家族・社会に守られながら義務教育を受けてきた『生徒』から、自ら学び、学業を修める『生徒』へと、成長してください。ということから、これからの3年間本校で勉学するにあたって頭の隅に残していただきたいことを二つ話したいと思います。
まず第一は、人を愛する気持ちを大切にして欲しいということです。
人は一人で生きていくことはできません。お互いに支え合う心、やさしさを大切にしてください。ネットやバーチャルの世界ではなく、現実に目と目を合わせて語り合い、互いの心の動きを感じ合える、かけがえのない仲間を得てください。課外活動や社会経験における新たな出会いを探ってください。若さとコントロール可能な時間、それがもてる時こそが学生時代です。良き友、良き師に出会ってください。
第二には、あなた自身の「知性」を磨いて欲しいということです。
「上級学校では義務教育とは違い、知の探求を知の応用に拡げることを役割とする、人間育成の場である」と私は考えています。知識を教わるだけではなく、知性を育み、鍛える場です。知性とは物事を探り、考え、判断する能力であり、常に健全な批判精神を持ち、「なぜ」という思いで物事と向き合うことで鍛えられます。
本校は、夢を探求する学校。自分の夢を探し、見つけ、そして実現していく学校です。私たち教職員は皆さんが充実した学校生活が送られるよう、全力で支援いたします。これからの3年間は、決して長い時間ではありません。一日一日が貴重な時間です。学校生活に悔いを残さぬよう、入学式のこの日からスタートダッシュし、全力で取り組んでください。
最後になりましたが、保護者の皆様。私ども大橋学園グループは、国立高専の5年教育と同様私立の5カ年教育もしくは6ヵ年教育を目指しております。本校での3年間卒業後は、四日市にございます保育系のユマニテク短期大学をはじめ、調理・製菓・歯科衛生・看護助産・医療福祉・国際ビジネスなど様々な分野の姉妹校を有しており、優先入学が可能な学校でございます。お子様たちのこれからの3年間、いや5年間を安心して過ごしていただけるよう教職員一丸となり、ご子息ご息女と保護者の皆さまと私どもが一緒に並走してまいります。喜怒哀楽の激しいこの時期のお子様たちを、時には励まし、時には喜びを分かち合い、叱咤激励しながら歩んでまいります。すべてはお子様たちの成長の為、卒業の暁には、本校に入学してよかったと思っていただける様に、保護者の皆さまには多大なるご支援・ご協力をお願いしたく存じます。
以上のことから本校での学校生活が実り多いものとなりますよう祈念し、式辞と致します。
さぁみなさん、まずは3年間一緒に頑張りましょう。
平成31年4月8日
校長 星野 正純