新着情報
2025.03.05
お知らせ-行事
ウインクあいちにて75名を送る卒業証書授与式を挙行しました。
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以下に、校長式辞の内容を記載いたします。
高等課程 卒業式 校長式辞
令和6年度 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校高等課程 卒業証書授与式 校長式辞
寒さも和らぎ、吹く風にも春の訪れが感じられるこのよき日に、多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、名古屋ユマニテク調理製菓専門学校高等課程並びに大橋学園高等学校 第20回卒業証書授与式を、挙行できますことは、卒業生はもとより本校にとりましても、大きな喜びであります。まずは厚く御礼申し上げます。
さて、ただ今、卒業証書を授与しました75名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。本日めでたく卒業の日を迎えることができましたことは、一人ひとりが3年間、たゆまぬ努力を積み重ねてきた結果であることは言うまでもありません。その努力に対し、心から拍手を送ります。皆さんは今から3年前の4月に、高い志をもち、夢と希望に胸を膨らませ、本校の門をくぐりました。以来3年間、学習をはじめ球技大会や体育祭・ユマフェスなどの学校行事、生徒会などの様々な委員会活動に全力で取り組み、級友や仲間たちとの友情を育み、充実した高校生活を過ごしてきたことと思います。新たな歴史の一歩と更なる飛躍を目指して、青春の情熱を燃やし、後輩たちの良きお手本となり、大きな成果を皆さんは残してくれました。振り返って見れば、決して平坦な道ばかりではなく、つまずいたり悩んだりしたこともあったかと思いますが、その一つひとつが高校生活の貴重な体験として、これからの人生の糧となることでしょう。皆さんは本日、めでたく卒業の日を迎え、「高校時代」というステージから、次のステージへとステップアップをして行きます。大学や専門学校へ進学し、より専門的な勉強をする人、就職して社会人となり、経済的にも、精神的にも自立する人、その道は様々ですが、未知の世界に対する不安と緊張感、そして自分で道を切り開いていくぞという高揚感に包まれていることでしょう。どのような道であっても自分を生かせると思える道を信じて、進んで行ける人は幸せです。皆さんには無限の可能性があるのです。自分を信じ、自分の可能性に賭ける勇気と決断が、これからの人生を切り開いていくのです。しっかりと前を見据えて、自分の選んだ道を一歩一歩堂々と歩いて行って下さい。
現在、わが国は少子高齢化をはじめ、高度情報化や異常気象など私たちを取り巻く社会は予想もつかぬほど日々変化し、多様な価値観の中、国内外において解決しなければならない課題が山積しています。このような厳しい状況の中、世の中に出ていく皆さんに、卒業にあたり、最後に私から伝えたいことがあります。忘れないでほしい本当に最後の最後の皆さんへのメッセージです。
皆さんは、「磨けば磨くほど光る、誰にも負けない素晴らしい個性や特性があるということを忘れないで」ということです。自ら求めて学ぶ中でそれを磨き上げ、輝かせて下さい。そして、既成概念にとらわれない柔軟な発想で、長い人生を歩んでいって欲しいと思います。人生で大事なことは、夢中になれることを見出し、それに対して、どれだけ真剣に打ち込めるか、ということではないでしょうか。どんな地味な生き方であってもいい、人は皆、誠実に真摯に立ち向かった時、皆さんは本物を手にすることができ、他を圧倒するほどの強い力を持つことができるのです。また、真剣に求める者からは必ず美しい輝きが放たれるものです。私たち教職員にとって、皆さんは財産です。ましてや、皆さんの喜びの声を聞く時、その都度、大切な宝物を手に入れたように、大きな喜びに打ち震えました。それをこれからも楽しみに待っています。どんな時でも皆さんは一人ではないのです。この75名の仲間たちやご家族や先生たち、必ず誰かが温かく見守ってくれています。それを信じて前に進んで行って下さい。私はこんな素晴らしい皆さんに出会えて幸せでした。本当にありがとうございました。
最後になりましたが、保護者の皆さま、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。
本校での3年間は、悩みも多く、多感な時期で、心配の種は尽きなかったことと思います。この3年間で残念ながら何名かの子供たちが退学をしてしまいましたが、皆さまのお子様たちは様々な困難を乗り越え、立派に成長し、卒業を勝ち取った勝ち組なのです。これまでの3年間、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、改めまして、心より深く感謝申し上げます。ここにお預りしました皆さまのお子様を今お返しいたします。こんなに立派になりました。私の自慢の教え子たちです。私にとっては、この75名は日本一の高校生です。今後は、地域や社会の中で、自立・貢献・共生していく子どもたちを、見守り支えて下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、希望に満ちた出発の日に当たり、巣立ちゆく皆さんの前途に幸多からんことを心から祈念して『式辞』といたします。
令和7年3月4日 校長 星野 正純