学校法人 大橋学園 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校

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令和5年度 卒業証書授与式を挙行しました

2024.03.06

お知らせ-行事

ウインクあいちにて68名を送る卒業証書授与式を挙行しました。

答辞では、一人一人が3年間を振り返って家族や同級生に感謝の言葉を述べながら感極まる様子も見られ、心温まる時間となりました。

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以下に、校長式辞の内容を記載いたします。

高等課程 卒業式 校長式辞

庭の木々の蕾もほころび始めたこの佳き日に、多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、名古屋ユマニテク調理製菓専門学校高等課程 並びに大橋学園高等学校 第十九回卒業証書授与式を、挙行できますことは、卒業生はもとより本校にとりましても、大きな喜びであります。まずは厚く御礼申し上げます。

さてただ今、卒業証書を授与しました六十八名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。本日めでたく卒業の日を迎えることができましたことは、一人ひとりが三年間、たゆまぬ努力を積み重ねてきた結果であることは言うまでもありません。その努力に対し、心から拍手を送ります。皆さんは今から三年前の四月に、高い志をもち、夢と希望に胸を膨らませ、本校の門をくぐりました。以来三年間、学習をはじめ球技大会や運動会・ユマフェスなどの学校行事、生徒会などの様々な委員会活動に全力で取り組み、級友や仲間たちとの友情を育み、充実した高校生活を過ごしてきました。新たな歴史の一歩と更なる飛躍を目指して、青春の情熱を燃やし、後輩たちの良きお手本となり、大きな成果を残してくれました。振り返って見れば、決して平坦な道ばかりではなく、つまずいたり悩んだりしたこともあったかと思いますが、その一つひとつが高校生活の貴重な体験として、これからの人生の糧となることでしょう。

皆さんは本日、めでたく卒業の日を迎え、「高校時代」というステージから、次のステージへと歩を進めて行きます。大学や専門学校へ進学し、より専門的な勉強をする人、就職して社会人となり、経済的にも、精神的にも自立する人、その道は様々ですが、未知の世界に対する不安と緊張感、そして自分で道を切り開いていくという高揚感とに包まれていることでしょう。作家五木寛之氏は「人生とは選択の連続である。生きるとは選ぶことである。自分がどの道を選ぶかは、その人の責任で選ぶしかない」と著書「選ぶ力」の中で述べています。どのような道であっても自分を生かせると思える道を信じて、進んで行ける人は幸せです。皆さんには無限の可能性があります。自分を信じ、自分の可能性に賭ける勇気と決断が、これからの人生を切り開いていくのです。しっかりと前を見据えて、自分の選んだ道を堂々と歩いて行って下さい。

現在、わが国が抱える少子高齢化、高度情報化、グローバル化など私たちを取り巻く社会は予想もつかぬほど急激に変化し、多様な価値観の中、国内外において解決しなければならない課題が山積しています。このような厳しい状況の中、世の中に出ていく皆さんに、卒業にあたり、次の二つのことをお願いします。

その一つは、「温かい思いやりの心を大切にし、豊かな人間性を備えた人になってほしい」と言うことです。人は一人では生きてはいけません。様々な人間関係の中で生きています。困難にぶつかった時、人と人とのネットワークの中で解決されることも多くあります。人への思いやりは、他の人を幸せにするだけでなく、自らも幸せにします。皆さんが本校で培った仲間との友情を一生の宝として、人間性豊かな人として成長していって下さい。皆さんにはかけがえのない仲間といつも皆さんのことを気にかけ、幸せを願っている人がいると言うことを忘れないで下さい。

二つ目は、「チャレンジ精神をもって、最後まであきらめずに粘り抜く人になってほしい」と言うことです。人の一生は、航海やマラソンにたとえられるように決して平坦なものではありません。次々と苦悩が生まれ、挫折や失敗は避けては通れないものです。何度つまずいても、何度転んでも、どんな壁にぶつかってもその経験が自分を強くしてくれると信じて、前に進んで行って下さい。皆さんは様々なことに挑戦し、多くの感動と達成感を味わってきました。「限界は他人に突きつけられるものではなく、自分の心の中にあるもの。自分があきらめない限り限界はありません。」夢を実現できる人は、自分の中の不安を克服し、粘り強く挑戦し続ける人であることを心に刻んで、ユマ高生としてのプライドを持ち、夢に向かって一歩、一歩しっかりと歩いて行って下さい。あきらめない限り、夢は必ず実現します。以上二つのことを皆さんにお願いします。

最後になりましたが、保護者の皆さま、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。本校での3年間は、悩みも多く、多感な時期で、心配の種は尽きなかったことと思います。この3年間で残念ながら何名かの子供たちが退学をしてしまいましたが、皆さまのお子様たちは様々な困難を乗り越え、立派に成長し、卒業を勝ち取った勝ち組なのです。これまでの3年間、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、心より深く感謝申しあげます。ここにお預りしました皆さまのお子様をお返しいたします。こんなに立派になりました。私の自慢の教え子たちです。私にとっては日本一の高校生です。今後は、地域や社会の中で、自立・貢献・共生していく子どもたちを、見守り支えて下さいますよう、お願い申し上げます。

それでは、希望に満ちた出発の日に当たり、この学舎を巣立ちゆく皆さんの前途に幸多からんことを心から祈念して『式辞』といたします。

令和6年3月4日                                            校長 星野 正純

 

 

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